ハウスメーカーで家を建てる時・リフォームする時。
キッチンやトイレなどの水回りには、各ハウスメーカーの標準品とされるセットがあります。
これは、ハウスメーカーと、リクシルやクリナップ、タカラスタンダードなどの水回りメーカーが、事前に契約を行っている設備で、有利に仕入れができるようになっているものです。
そのため、標準以外のものは、ちょっと上のランクの設備にしただけで、オプション扱いとなり、高額になる傾向にあります。
もちろん、ハウスメーカー標準のものでも充分な品質ですし、ランクで言えばスタンダードなものが採用されています。
家を建てるとなれば、それぞれの、水回りメーカーのショールームに行って、実物を確認すると思いますので、その際に、品質等を確認すればいいと思います。
ただ、ハウスメーカーの設備仕様書や図面に表示された品番のものが、ショールームに展示されていない事があるのです。なぜだか分かりますか?
設備仕様書に記載の品番がショールームに無いのは、なぜ?
ショールームの見学では、ハウスメーカーにもらった、設備仕様書をもとに、実物を探すことになると思いますが、お目当ての品番のものが、展示されていない場合があります。
ショールーム自体が小さく、展示スペースが限られているからという場合もありますが、理由は、それだけではありません。
もともと、仕様書に書かれた品番が、メーカーの標準品ではないのが原因かもしれません。
文頭でも書きましたが、ハウスメーカーと、水回りメーカーは、事前に契約しています。その際に、通常品を少しだけ簡略化してコストダウンした専用品番のものを採用しているのです。
ハウスメーカー・工務店モデルという通常のカタログには掲載がないものです。
そのため、ショールームでいくら探しても、該当品番が見当たらないという事態になるわけです。
通常品と何が違う?
では、通常品と何が違うのでしょうか?
キッチンメーカーなど、通常ラインナップとは別にハウスメーカー・工務店モデルを設定している場合もありますが、トイレやバスに関しては、通常モデル品を、ややダウングレードして、別品番化しているものが多い傾向にあります。
具体的には、
洗面では、引き出しがゆっくりと引き込まれる、ソフトクローズスライドレールが、普通のスライドレールになっていたり、引き出しから扉に変更されていたりします。
トイレでは、配管を隠すためのトイレサイドの樹脂カバーが、付いていないとか、お風呂では、選択できる壁面材の色が限られていたりするなど微妙な違いがあります。
人によっては、気にならない部分かもしれませんが、後で、カタログ品のイメージと何か違う?とならないように、何が違うのか確認しておいた方が良いかもしれません。
各ハウスメーカー専用仕様もある
ハウスメーカー・工務店モデルの商品は、さらに細分化されている場合があります。
特にキッチンメーカーでは、ハウスメーカーごとに細かな仕様の違いがある場合があります。これは、ショールームに行って実際に確認しなければ分からない事ですが、例えば、水栓の種類が違っていたりまします。
- ハウスメーカーA社は、浄水器付きが標準
- ハウスメーカーB社は、浄水器+タッチレス水栓が標準
- ハウスメーカーC社は、水栓だけ別メーカーのものが標準
など、色んなパターンが存在しているようです。
ショールームには、ベースとなるシステムキッチンの他に、パーツとして色々なものが置いてあります。その中に、各ハウスメーカー仕様のものがあるのです。
また、水回りメーカーとハウスメーカーの付き合い次第で、通常ではオプション扱いとなる上位設備が協賛提供されていることもあります。
ショールームに行く時の注意点
ショールームに行く時の事前準備として、ハウスメーカーやリフォーム会社からもらった、設備仕様書は、必ず持参するようにしましょう。
また、予約制のショールームが多いので、余裕を持って予約しておくことをお勧めします。直前だと、混雑のため予約枠がいっぱいという事が多いです。
予約の際は、案内(コーディネーター)付きを選択することをお勧めします。案内無しの自由見学も選択できますが、案内付きを選択しておくことで、各ハウスメーカーから、仕様書がショールームに事前に送付され、見学がスムーズに進みます。
仕様書が送付されているので、目当ての品番が無いなどと悩む必要もなくなります。それに、通常品と何が違うのかも説明してもらえます。
色などで悩んだ時も、アドバイスをしてくれるので、決めやすいかと思います。
ショールームの方は、そのメーカー品のプロであるため、積極的に活用しましょう。
まとめ
家を建てる・リフォームするには、相当な費用がかかります。失敗など、したくないものです。
その中でも、水回りにかかる費用は、かなりのウェイトを締めると思います。さらに、デザインだけではなく、使い勝手にも拘らなければならない場所でもあります。
しっかりと、実物を見て、各メーカー・グレード・ハウスメーカーごとの仕様・価格など、全て踏まえた上で検討して決めていきましょう。
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