棚受けを選ぶ時に、デザインとともに悩むのが、棚受けの長さだと思います。
すでに、取り付ける棚板の奥行が決まっている場合、棚板に合わせた長さの棚受けを選ぶ必要があります。棚板に対して、短かすぎれば、強度が低くなりますし、長過ぎれば、不格好になってしまいます。
何事にもバランスが重要です。この記事では、適切な棚受けのバランスを考えてみたいと思います。
棚受けの選び方を考える
大体の場合、棚を取り付けたい場所とのバランスを見て、棚板を選ぶのが先だと思います。さらに、棚受けとのバランスを見て、棚受けを選ぶような手順ではないでしょうか?
棚受けを選ぶ時に、デザインは重要な要素ですが、それだけで選んではいけません。
棚に載せるものの想定の重さや、そのために必要な棚受けの長さを適切に選びましょう。
棚受けの耐荷重を考える
棚受けは、種類や長さによって、耐荷重が設定されています。
ホームセンターであれば、商品のタグに記載があると思います。ネットショップの場合は、商品情報を確認してください。(一部商品には耐荷重設定がないものもあります。)
その数値をもとに、取付ける棚に、何を載せたいか・何キロ位載せたいかによって適切に選んでください。
注意点として、耐荷重は、各メーカーでの試験結果を安全係数で割ったものです。試験条件の詳細は書いてありませんが、壁面に確実に固定されている事や、棚受けの取り付け間隔、荷重をかける位置などメーカーごとに、条件が違いますので、目安としてとらえるのが良いでしょう。
棚受けの長さを考える
棚受けの長さは、長いほど棚板を先端まで支えられるので安定しますが、長すぎると見た目のバランスが悪くなります。
一般的に、棚板の奥行の2/3以上の長さの棚受けを使えば強度的に安定すると言われているで、この数値を目安に棚受けを決めます。
例えば、奥行き300mmの棚板を使用するのであれば、300×2/3=200mmとなります。
この場合、200mm以上の長さの棚受けを使用すればよい事になります。
また、長い棚受けを使用する場合は、棚板の先端から20mm程度は引っ込むように設定するのが良いと思います。棚受けの先端が見えすぎるとキレイに取り付ける事ができません。
棚受けの取り付け幅を考える
耐荷重が問題なければ、棚の幅を広くしても理論上問題ありませんが、ここで問題となるのは、棚板のタワミです。
想像してみてください。棚板が厚く頑丈なものであれば、棚の中心に荷重をかけても、気になるタワミがでることはないでしょう。
ただ、薄い棚板を使用した場合は、どうでしょう?。棚板の幅が広くなればなるほど、タワミは発生します。
棚板とのバランスを見て、幅が広すぎるようであれば、真ん中に棚受けを追加するようにしましょう。
これは、個人的な感覚ですが、棚受け左右2本で取り付ける場合、450mm程度が適当かと思います。
棚板を取り付けるのに重要な事
耐荷重のところでも、書きましたが、メーカーの試験条件として『壁面に確実に固定されている状態』というのがあります。
棚受け自体の強度が高くても、取付けが確実に行われていないと、表記の耐荷重がでるはずもありません。
確実に取り付けるには、取付ける場所の壁の材質を見て、取付けビスを選ぶ必要があります。壁の材質によっては、棚受け付属のビスだけでは、取付けできない場合もあるので参考に書いておきます。
- 12mm以上の厚さの木質の壁 ⇒ 付属のビスだけで取付けできます。
- コンクリートの壁 ⇒ コンクリート用アンカーとビス
- 石膏ボード ⇒ 石膏ボード用アンカーとビス
特に石膏ボードは、柔らかい材質です。適切に石膏ボード用アンカーを使用しても、棚受けの耐荷重は、石膏ボードアンカーの耐荷重に依存してしまいます。
まとめ
棚受けを選ぶ時は、デザインだけではなく、耐荷重・長さ・取付け本数に注意しましょう。また、確実に取り付ける事も安全上重要になります。
家に取り付けるものなので、長く美しく使えて、満足感の高いDIYにできたらいいですね。
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