棚やビス留めフック、壁かけテレビを壁面に取り付けるには、ビス穴があくこと、キズが付くことは覚悟しなければなりません。
賃貸住宅の場合、壁を傷つけてしまうと、原状回復しなければならないし、持ち家であっても、壁に穴をあけるのは、躊躇してしまうものです。
それに、そもそも、石膏ボードには、ビスが効かないので、下の記事のような方法に頼るしかありません。
では、どうしたら心置きなく、DIYリノベができるのでしょうか?
その場合、壁の前に、新たに壁を作って、ディスプレイするという手段があります。
自前の壁さえ作ってしまえば、
- ビスが打ち放題になります。
- フックも棚も自由に取付けられます。
- 壁紙貼るのも、塗装するのも自由です。
と、自由度が大きく広がります。少し面倒くさい作業ですが、1度作ってしまえば、色々とアレンジして使う事ができるMy壁が手に入ります。
壁を作るには、ホームセンターで一番手に入りやすい、2x4材という木材を柱にして作るのが一般的ですが、その方法にも、2パターンあるのでご紹介します。
2x4材を床と天井で突っ張って壁を作る
2x4材を床と天井で突っ張って固定するのが、今の主流の方法です。
ディアウォールやラブリコなど、突っ張らせるためのDIYグッズを使用します。
既存の壁をキズつけないという目的のために作るので、既存の壁に固定するわけにはいきません。その代わりに、突っ張って固定するわけです。
イメージとしては、こんな感じです。
床と天井で、突っ張った2x4材に板材を取り付ければ壁が出来上がります。
すごく便利な商品ですが、デメリットもあるのでまとめておきます。
メリット
- 既存の壁をキズをつけないで新しい壁が作れる。
- 床と天井を突っ張るだけなので施工が楽。
- 色々なメーカーから発売されているので好きなものを選べる。
デメリット
- 長い2x4材を用意しなければならない。
- 2x4材の長さ調整が難しい。
- 床から天井まで2x4材が立つので圧迫感がある。
- 地震や経年で、緩みが発生し倒れる可能性がある。
- 天井高さの違う家に引っ越したら使えなくなる。
この中で、特に気になるのが、床から天井までの圧迫感。狭い部屋であれば、なおさらです。天井の高さまで、壁はいらなくても、柱は必ず天井まで立てなければなりません。
そこで、こんな方法もあります。
2x4材を自立させて壁を作る
こちらは、柱になる2x4材に脚を取り付けて、自立させる方法です。最大高さ1820mmまでという制限がありますが、それが問題なければ、オススメです。
(ホームセンターの2x4材で一番良く売っている長さが1820mmです。)
2x4材を立てる脚という金具を使用して2x4材を自立させます。
イメージとしては、こんな感じです。2x4材に、付属のビスで固定して使用するわけです。
必ず、2x4材を2本以上セットで使用して、フレームを作らなければなりませんが、壁面に立てかけて、前に倒れないように支える構造なので、前面への荷重に強いです。
壁かけテレビも取付けができます。
自然に突っ張りが緩んで、倒れる心配もありません。
脚の先端には、アジャスターが付いていて、高さ調整もできるので、ガタツキにも対応でき、しっかりと壁に立てかけられます。
耐荷重は、使用環境により異なるので参考数値ですが、棚板を取り付けた場合、棚(ユニット)全体で24㎏・棚板1枚当たり6kg程度となります。
また、あまり重量を掛けなければ、2x4材よりも細い2x2材も使用できるので、さらにスッキリとした細身の壁面を作ることができます。
こちらのパターンも、メリットとデメリットをまとめておきます。
メリット
- 必要な高さの壁が作れる。短い2x4材が使える。
- 家具を作るイメージなので、引っ越しても使える。移動も楽。
- 自立式なので、緩んで倒れることがない。
デメリット
- 金具が壁面から出っ張ってしまう。
- 2本以上の2x4材を立てて連結させなければならない。
- 金具を2x4材にビス打ちしなければならない。
2x4材を複数本連結しなければならないのが、デメリットになっていますが、壁を作るのであれば、突っ張るパターンでも2本以上必要になります。
2x4材を立てる脚は、壁を作る以外にも、机やパーティションを作る事にも使用できます。
2×4材を立てる脚は、コチラから購入できます。
2x4材を立てる脚は、ブラックとホワイトの2色から選ぶことができます。強度の高いシボ付塗装で、お掃除ロボットなどがぶつかってもキズを気にせずに使用できます。
70-531 ブラック
鉄/シボ塗装
70-532 ホワイト
鉄/シボ塗装
ご注意ください
- 片面取付けの場合は、後部に倒れやすくなります。壁面にくっつけてご使用ください。
- 上の方に重量物を置くと倒れやすくなります。重いモノは、下の方に置くようにしてください。
- 地震などで倒れる可能性もあります。ワイヤーや金具で壁などに固定する事をおすすめします。
- 棚やフックなど、出っ張りは、2x4材を立てる脚の出っ張り内におさめるようにしてください。
- 脚・柱・棚は水平垂直に設置してください。柱が前に傾く際は、アジャスターにて調整を行ってください。
- 棚受けが傾く際は利用を中止してください。
- 経年変化での、棚受け・棚板・柱の変形・ビスの緩みがないか定期的に確認してください。
- 万が一の為棚上に貴重品を置かない・また棚下に貴重品、子供ペットなど入らないようにしてください。
ご購入方法
商品は、当サイトのショップページ(stock-rooms shop)から購入いただけます。
お支払いは、銀行振込・クレジットカード・コンビニ支払い・Amazon Pay・後払い決済・携帯各社のキャリア決済に対応しています。
まとめ
壁が完成すれば、あとは、棚やフックのレイアウトを決めて取り付ければ、壁面収納の完成です。
フックなど、石膏ボードにピンを使って直接取付けできるものもありますが、耐荷重が低い上に、ピンの跡が残ったりするので、あまりオススメしません。
やはり、ビスでとめるのが安心できます。
何も気にせずに塗装ができたり、ビスを打てたりする壁があるだけで、色々なDIYを思い切り楽しむことができます。
自由に使える、自分の壁を作って、DIYを楽しみましょう。
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